愛媛県内子町に株式会社藤岡製作所の本社及び本社工場があります。内子町は松山市中心部から車で約45分の所にある緑豊かな地です。また、古い街並みの中でも”内子座”に代表されるように文化の薫り高い町です。国道56号線が通っており、そこから少し小高い山側に入ると自然と藤岡製作所本社に到着します。
始業時間の15分程度前から社員の出勤する姿が見え始め、その後車での通勤者が続々と出社して来ます。社員の皆さんの中には内子町以外から通ってくる方々が多くいます。松山方面や大洲方面から通ってくる人もいます。各々若干距離はありますが、皆さん通勤には問題ないようです。
南予(愛媛県南部地域のこと)の人たちは概ね「優しくて、柔らかい」感じがします。藤岡製作所の社員の方々も南予人らしく、留学生に対して本当に丁寧に、且つしっかりと指導をしてくれました。人的環境は素晴らしい企業さんであると私たち運営事務局は感じています。
企業紹介をお願いします
創業以来約50年近く、様々なオーダーの自動機械の開発・製造と精密部品の加工を行っている企業です。
企業の目指すものは?
社会が便利になるように世の中が変わっていく中で、無人化・省力化していく機械を作ることで生産工場のお手伝いができればいいと思っています。ぶれることなく、地道に、着実に、一つひとつ技術を高めてより優れた品質の機械を作っていくことで、社会貢献に繋がっていけばいいと思っています。
また、今までは日本の企業さんを相手にやってきったのですが、今後は海外進出企業さんとの取引も増え、海外仕様に対応したものを作り、海外でも使ってもらえるような機械を作っていきたいですね。
外国人留学生受入の背景を教えてください
海外の人と仕事上または私的にもお付き合いをしていると思うのですが、彼らはハングリーというか、熱さや意欲に関してはものすごく大きなものがあると感じるのです。海外から来ている留学生にその”心の部分”を学びたいと思ったのです。物つくりは熱意と意欲がなければよいものを作ることはできませんから。
留学生を受入れてよかったことは?
中国語を勉強している社員がいて、中国語を教えてもらったり、日本語を教えたりして社内的にはとてもよい雰囲気であったように思います。機械は一人では作れません。どんなに優秀な設計者がいても、よい部品を作る人がいて、組み立てる人がいて、というように物作りはチームで行います。外国人だからというような偏見は一切持っていません。いろいろな観点から物を見て皆でよりよい製品を作ることを目指しています。
反省することはありますか?
まだ学生ですから即戦力ではありません。社員でも同様ですが、初期の段階では教育プログラムが必要であると考えていて、このインターンシップでもこうした教育プログラムが必要で、まだまだ不十分であったと感じています。以前のような「見て覚えろ」という時代ではありませんからね。
次回のインターンシップでは
今回のインターンシップでは実務的な仕事に終始していたように思います。次回は設計部門であれば機械設計に携わってもらおうと考えています。様々な業務があるので同じ人に何回来てもらっても学んでもらうことはいくらでもあります。
最後にアピールをお願いします!
日本国内に限らず、アジア、ヨーロッパ、引いてはアメリカも視野に入れて、物を作る、買うという行為を通じて、人間関係を大切にしたネットワークを作りたいですね。”要望があるときが飛躍へのビジネスチャンス!”中国、韓国、マレーシア、タイの企業さんとは既にビジネスを行っていますが、将来海外への展開があるかもしれませんね。
受入企業 | 株式会社藤岡製作所 |
所在地 |
愛媛県内子町 |
代表者 |
藤岡孝幸 社長 |
日程 | 2016年9月中に10日間でインターンシップ生を受入 |
留学生 | 愛媛県の大学に通う中国からの留学生1名 |
学部生 | 愛媛大学工学部4回生 |
仕事内容
AUTOCADを使って機械の簡単な部品を製図しました。新しくできた図面通りなっているかどうかチェックします。仕上がった図面をプリントアウトして順番に並べます。
仕事環境
当初人間関係が不安でしたが、周りの社員さんたち丁寧に教えてくれて、とても優しかったので心配は不要でした。間違った部分をやり方も含めて指導してくれました。いい環境でよかったです。
宿泊
今回は一人で社屋2階の大部屋に泊まらせていただきました。海外からの研修生が泊まる部屋だそうです。トイレ、シャワー施設がそろい、冷蔵庫とテレビもあります。洗濯は洗濯機を使わせてもらって自分で洗濯します。但し、炊事をすることはできません。買い物に使うようにと会社で自転車を購入してくれました。何度か使いました。
食事
寮で炊事ができないので、基本は比較的近いスーパーマーケットで購入した弁当を食べました。昼食は会社で手配をしてもらった食事でした。広い食堂が整っています。
感想
毎日座ってコンピューターを使って作業をすることは楽に見えますが、実は結構大変です。図面の細かい所をチェックし、お客様の要求に従って図面を直すとか、以外に”重労働”の仕事です。私はこの仕事を通じてAUTOCADの技術を身につけることができ、集中力も鍛えられた様に思います。そして社会人とはどういう風に働くのかなどいろいろなことが分かったように思います。
2016年度外国人留学生インターンシップ前半(夏休み分)が終了しました。 四国内外の大学の留学生が四国内の企業へ10日間を基本として参加をしました。
運営事務局から留学生を受入してもらった企業様には代表者または直接の担当者を対象としてのインタビューを、そして参加留学生にはレポートを提出してもらいました。 今後随時掲載しますので楽しみにしてください。
同時に、運営事務局からアビリティーセンターのインターンシップの”素顔”をシリーズで紹介します。 参考にしてください。
第1回の今日は、四国内外の大学に来ている留学生にどの様にこのインターンシップに触れたのかを紹介しましょう。
四国内の国・私立大学での説明会からのエントリー | 33.3% |
西日本特に四国・九州地区へのfacebook広告からのエントリー | 33.3% |
Webサイトからのエントリー |
8.3% |
紹介からのエントリー | 25.0% |
注意)上記の数字は9月12日現在のものです。
説明会からのエントリーが多い理由は、質疑応答含めて直接的にポイントを絞った話ができることに因るものと思われます。
2016年度から国立大学では国際交流の部署と大学生協さんの協力で“昼食&説明会”を行っています。昼食代は無料です。
各実施大学単位で実施予定をfacebookやポスターで告知していますので気軽に参加してください。楽しい時間を共有しましょう。
エントリー者の国別比率は以下の通りとなっています。
ベトナム出身 | 33.3% |
韓国出身 | 25.0% |
中国出身 |
16.7% |
以下、台湾、マレーシア、ウクライナ等と続きます。
ベトナム出身者が多い理由は、ベトナム人留学生に対する求人企業が比較的多かったことが原因と見られます。
外国人留学生インターンシップは、アビリティーセンター株式会社の長年の人材派遣業務のノウハウを活かした新しい取り組み事業です。
高度外国人留学生は、その多数が厳しい日本留学試験に合格して来日しており、約6割の学生が日本での就職を予定しています。留学生は日本人とは異なる習慣や価値観があることを私たちに教えてくれる存在でもあり、海外の文化や外国人ならではの発想を取り込むことで、組織の活性化、更なるグローバル化を推進していくことができます。
興味のある企業様、留学生は、以下のホームページにて詳しく紹介していますので、ご確認・お問い合わせください。